CASE STUDY

導入事例

岩瀬コスファ株式会社 新たな働き方に対応するためCatoクラウドを導入し、
セキュリティ強化を図り、自社でのコントロールを取り戻した

Catoクラウドの導入によりネットワーク、セキュリティを一新
ゼロトラストの実現に向けた第一歩を踏み出す

事例のポイント

お客様の課題
  • コロナ禍の働き方の変化に合わせたネットワーク、セキュリティ環境の整備が必要
  • 取引先である国内外の有名化粧品ブランドの厳しい情報セキュリティ要件に応えたい
  • 既存のネットワーク環境のブラックボックス化を解消したい
課題解決の成果
  • ゼロトラストに向けて、どこからでも使え、クラウド利用に制限のないセキュアなネットワーク環境を実現
  • コストを抑えつつ、自分たちでトラブルにも対応できるネットワーク、セキュリティ環境を実現
  • 既存の複雑な認証手順が解消され、エンドユーザの利便性が大幅に向上
導入ソリューション
Catoクラウド
阪間 勇一

岩瀬コスファ株式会社
常務取締役
古田 悟朗

木場迫 栄一

岩瀬コスファ株式会社
DX推進部長
三浦 健一

椎名 淳之

岩瀬コスファ株式会社
DX推進部
情報システム 主事
吉村 光行

椎名 淳之

岩瀬コスファ株式会社
DX推進部
情報システム
川口 尚子

取引先の国内外の有名化粧品ブランドの要求が非常に高く、
情報セキュリティについても厳しい対応が求められ、SASE導入が必然の流れでした
常務取締役 古田 悟朗

背景・課題

従業員の働き方の変化に合わせ
ゼロトラストを前提としたネットワーク環境を構築したい

90年の歴史を持つ岩瀬コスファは、「美と健康」をコンセプトに、化粧品原料の研究・開発や素材の提案、機能性食品・サプリメントの取り扱いなどの事業を展開。化粧品業界ほかで大きな存在感を示している専門商社だ。

同社はグローバル規模でビジネスを展開しており、海外にも多く拠点を持っていることから、2020年より始まったコロナ禍ではかなりの影響を受けた。従業員の日々の働き方は大きく変わり、リモートワークが急速に普及。Webミーティングを開いたり、取引先への商品紹介をウェビナーで行ったりすることも当たり前になった。

こうした状況に合わせ、同社で情報システム部門の役割を担うDX推進部は、以前から取り組んできた情報システムのクラウド化や、サプライチェーンのデジタル化などに加え、ネットワーク環境のセキュリティ強化も求められることになった。この点について常務取締役の古田悟朗氏は「当社の取引先である国内外の有名化粧品ブランドは、サプライチェーンに対する要求が高く、情報セキュリティについても厳しい対応を求めることから、SASEの導入は必然の流れでした」と述べ、DX推進部長の三浦健一氏も「当初はコロナ禍が落ち着けば働き方も元に戻るだろうと考えていましたが、社会的な要請や従業員からの要望もあり、今後もリモートワークは継続していきそうです。となれば、社外からのアクセスをきっかけに障害が発生したり、情報が漏れたりしないように、ゼロトラストを前提としたネットワーク環境を構築する必要があると考えました」と語る。

また、同社が抱えるもうひとつの課題として、ネットワーク環境のブラックボックス化があった。拠点が増えるたびに社内ネットワークの増設を重ねてきたため、構成を見直すことが難しくなっていたのである。

「ビジネスの方針に基づき、新たな社内ネットワーク像を描きたくても、ネットワーク専任のエンジニアが居らず、現状構成を正確に把握できていないため、外部のベンダーに頼らざるをえない状況でした。企画・設計を自分達でやるには、こうしたブラックボックスを早急に解決する必要がありました」(三浦氏)

解決策と効果

紆余曲折を経てCatoクラウドを導入する方針へ
パートナーに豊富な構築実績を持つSCSKを指名

岩瀬コスファはこれらの課題を解決するため、ネットワークスイッチの保守が終了するのをきっかけに、ネットワーク環境をSASEに移行することを決断。2022年よりプロジェクトをスタートさせた。3月には複数のベンダーにRFPを提示し、ネットワークスイッチの更改、ネットワークセキュリティ強化、認証基盤見直しなどの複数テーマ提案を求め、とあるベンダーの提案を採用した。

ところが、提案されたSASEは、CASB(Cloud Access Security Broker)の上位集合として位置づけた製品で、サービス利用にあたっては、サーバを社内に設置しなければならないため、サーバの運用が必要になることや、同社の「所有から利用へ」という方針に反するものであることが判明した。そこで同社は、要件を満たしている上にサーバが不要でサブスクリプションのエッジデバイス(ソケット)のみを設置するだけの「Catoクラウド」へ切り替えることにした。そのベンダーはCatoクラウドの取り扱いも行っていたが、今回アサインされたチームでは経験やスキルが不足しており、そのままでは構築できそうもないという状況に陥ってしまったのである。三浦氏は「そこでSASEについてSCSKに声を掛けることにしました。SCSKはかねてよりゼロトラストや、SASEの主要な4社のソリューションを紹介するセミナーを開催していたので、特定の1社のソリューションでの提案ではなく、当社の要望に沿ったアドバイスがいただけるのではないかと相談しました」と当時を振り返る。

2022年8月に同社はSCSKに声がけを行い、SCSK協力のもとPoC(Proof of Concept)を実施。当初、同社はライセンスコストを抑えるため、各拠点にはソケットを置かず、すべてモバイルユーザとする構成を考えていたが、SCSKから「Catoクラウドのアーキテクチャに則った、“あるべき構成”が望ましい」という提言を受けた。コスト圧縮については、契約期間の調整などに加え、ソケットの障害対策としての保守サービスの採用の代わりに重要拠点の大阪・東京本社のみに予備機を1台ずつ用意し、トラブルが発生したときは社内のメンバーで交換するといったコスト低減案が示され、その方向でCatoクラウドを採用する方針になった。また、“あるべき構成”ということでは、当初は、国内全5拠点(東京・大阪・つくば・唐津 + パブリッククラウド東京サイト)とモバイルユーザ190名のみをCatoクラウド対象としており、DR(ディザスタリカバリ)拠点であるパブリッククラウド大阪サイトは対象から外していたが、古田氏より「災害発生時こそ普段と異なるオペレーションが求められるため、DRサイトへの切り替えの手順は最小化しておくべき」という指示があり、また専門家であるSCSKからも、本来、“あるべき構成”としてDRサイトもCatoクラウド化する提案を受け、結果、既存の専用線コスト+αで実現する目処がついた。

構築に際しては、SCSKが用意したFAQサイトが大きな効果を発揮した。内容が詳細な上、丁寧に解説されているため、疑問や不明点のほとんどがこれで自己解決できたという。自己解決が難しい点についても、SCSKから迅速で的確な回答があり、短期間での導入につながった。また、同社が利用中のワンタイムパスワード認証基盤は、Catoクラウドのサポート対象から外れていたが、PoCを実施した際に、サポート対象であるGoogleとの認証連携を行うことにより、そのままワンタイムパスワード認証基盤を利用できることが判明し、現行の運用を大きく変更することなく導入を行うことができる目処がついた。

このPoCでは、現場のユーザの意見を採り入れるため、各部門からメンバーを出してもらい、本番に近い環境で利用してもらった。その結果は良好で、PoCを担当したDX推進部 情報システム 川口尚子氏も「いつもなら、システムを入れ替える際は、使い勝手が変わるせいか否定的な意見が多いのですが、今回はむしろ喜ばれました。既存の仕組みがつぎはぎで、認証の手順などが複雑になっていたのに対し、Catoクラウドは非常にシンプルで、接続するだけで使えるようになったからでしょう」と評価する。

PoCの成功を受けて、同社は本番運用への移行を決定。当初は期間が短く難しいと考えていた2ヶ月後の2022年11月には国内のすべてのネットワークのCatoクラウドへの切り替えが完了した。現在は細かなチューニングを行いつつ、順調な運用が続いている。

今後の展望

海外とのさらなるコミュニケーションの円滑化と
情報セキュリティのよりいっそうの強化を目指す

Catoクラウドの導入により、岩瀬コスファはリモートワークなどにも対応したセキュアなネットワーク環境を実現したが、一方で新たな要望も生まれた。海外の拠点や駐在先とのさらなるコミュニケーションの円滑化と、情報セキュリティのよりいっそうの強化である。

「その点、SCSKがゼロトラストや特にSASEに関しては、さまざまなソリューションをラインナップしており、製品ごとの強みや特長を把握した上で、当社の方針や環境に合わせた提案をしてくれたのは、とても心強く感じました。今後も、そのときどきの状況に応じて最適な支援をお願いできればと思います」(三浦氏)

最後に古田氏は今回の導入について「予期せぬトラブルもありましたが、期日がない中で、SCSKには柔軟かつ迅速な対応をしていただき、非常に感謝しています。これからもCatoクラウドに対するさまざまな要望が出てくるでしょうし、当社の海外展開を支えるネットワークはますます重要となってきますから、今まで以上のお力添えを期待しています」と語ってくれた。

お客様プロフィール

岩瀬コスファ株式会社 所在地:
(東京本社)東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビルヂング 1階
(大阪本社)大阪府大阪市中央区道修町1-7-11
U R L:https://www.cosfa.co.jp

1931年創業。以来、90年以上にわたり化粧品原料・機能性食品原料の専門商社として、取引先との連携によりオリジナル原材料の開発・提案を行ってきた。こうして培った技術・経験を活かし、米国・フランス・韓国・中国など7カ国に拠点を展開するとともに、企業の基盤強化を図ることで、世界の化学産業へ貢献している。サステナブルやSDGsを基軸とする新たな潮流にも対応しており、売り手・買い手・世間の「三方よし」の精神を体現しつつ、人々の美しさと健やかさを創造する経営を推進している。 2023年1月